体だけじゃない、頭も使うエクササイズ
ピラティスは体を動か動かすだけの単なるエクササイズではありません。正しい動き、正しい呼吸をおこなうことで効果を得ることができるピラティスは、意識を集中させて正しく美しく体を動かしていく必要がある、心と身体の「コントロール」が必要となってくるエクササイズなのです。
スポーツジムなどで一般的に行う筋力トレーニングとは違い、身体の中心の筋肉を意識しながら行うことが重要となってきます。そのため、エクササイズ中は正しい呼吸法でひとつひとつの動作を正確に行うよう集中していくので、身体だけではなく頭も必要となってくるのです。
ピラティスの歴史
ピラティスの考案者はドイツ人のショセフ・ピラティスです。ジョセフ・ピラティスは第一次世界大戦中にイギリスの収容所に入れられましたが、そこで看護師となり同胞の健康管理のためにエクササイズを考案しました。ジョセフ・ピラティスの考案したエクササイズは、ベッド上でもできるリハビリ法として活用されました。後にイギリスでインフルエンザが大流行した際にも、彼がいた収容所では誰ひとり病気にかかる者はいなかったと言われています。
他のエクササイズのとの違い
ピラティスと他のエクササイズの大きな違いは鍛える筋肉の違いにあります。多くのエクササイズでは身体の外側にあたる筋肉、アウターマッスルを鍛えるのに対して、ピラティスは身体の内側の深層部にある小さい筋肉、インナーマッスルを鍛えるためのエクササイズなのです。
このインナーマッスルを鍛えることにより、日常の生活の中でついてしまった身体の歪みを整え、バランスのとれた身体にすることができます。
ピラティスには10種類以上の器具があります。しかし、そのどれもが外側の筋肉を鍛えるだけのものではなく、身体の動きをサポートし、通常では鍛えることが困難な場所を強化するために使用していきます。もちろん、これらの器具は筋力に自信のない女性や年配の方でも安心して使用していただけます。